「御殿場市温泉会館」
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2005年製作

「温泉に入りながら富士山が観れたらどんなに幸せだろう」
小さいころから富士山を眺めそう思っていた少年は、大きくなって財を成し
ここに温泉を創り、市へ寄付したそうです
何気なく立ち寄った湯船の中で、地元の方からそんな話を伺いました
夕日が目の前の富士に沈み、伸びた裾野のあちこちにあかりが灯るのを、居合わせた人同士
「最高ですねえ」「そうですねえ」と、湯気の中でうなずき合いました
「温泉に入りながら富士山が観れたらどんなに幸せだろう」
今はもういないその方に感謝した、小さな温泉会館のすてきな思い出です


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