「きれぃ」
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2009年 8月製作

かまくら春秋社出版「詩とファンタジー」2009年秋日号掲載
詩人大下美奈さん作「スーパーの駐車場で」に挿絵として描きました。
おかあさんになったばかりの新鮮な柔らかさが伝わる、とても優しい詩だったので
絵が邪魔しないようにと、素直な表現で描くよう努めました。
題名の「きれぃ」は、詩の一部から引用しました。





















スーパーの駐車場で   詩 大下美奈




近くのスーパーへ娘を連れて

買い物に行く

駐車場で

一歳のあなたを

車から下ろすと

必ずあなたは

真っ先に空を見上げて

指をさす

「きれぃ」と言いながら

指をさす


まだほとんど言葉を

話せないあなたが

うれしそうに

「きれぃ、きれぃ」と空をみてる

どんな空の色でも

「きれぃ、きれぃ」


母親のわたしは

そのたびに

あなたの指さすほうをみて

それからあなたをみて

「ほんと、きれい」といいながら

毎回スーパーの駐車場で

抱きしめたくなる



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